2006年12月22日
ベッケルを待ちながら
ただいま、御茶ノ水の某ネットカフェにて時間をつぶしています。わざわざ会社を休んでおいて“時間をつぶす”なんて、不毛といえば不毛なのですが、2時に整理券を配って4時に開場というシステムなのでいたし方ありません。無論、ジャック・ベッケルシンポの話。
前回来た時(KIYOSHI KUROSAWA EARLY DAYS)の教訓を生かして、約1時間前に到着した時にはまだ10数人の観客しかいませんでした。まぁ今日は普通に平日ですし、この時間からアテネフランセに並ぶような人は、学生か、私のようなもの好き社会人か、あるいはそのどちらでもないシネフィルしかいないのでしょう。最終的には間違いなく満席になるかとは思いますが。
さて、ジャック・ベッケル生誕百年などと聞いても、私などは今日始めて劇場体験をするくらいですし、もちろんヴィデオで何本かは観ていますが、ほとんど知られざる監督といってもいいくらいです。
初めて観たのは確か学生のとき、『現金に手を出すな』だったと思います。これは1954年の作品ですが、この2年後にキューブリックが『現金に体を張れ』という作品も撮っていて、その2作品を同じ時期に観たような気がします。当時は“現金”を“ゲンキン”と読むのだと思っていましたが、どうやら“ゲンナマ”なのだだということを誰かから聞かされたような…。“気狂い”を“キグルイ”でなく“キチガイ”と読む、みたいな。
まぁそんなことはどーでもいいのですが、当時の私にとってはどちらの“ゲンナマ”作品も大いに楽しめた気がします。
今日観るのは1957年の『怪盗ルパン』。まったく関係のない話ですが、ここ10日間ほど、seamoの「ルパン・ザ・ファイヤー」という曲が頭から離れず、会社でも仕事中に超ヘヴィーローテーションで聴いていることもあって、なんだかルパンづいているので、今日の作品もきっと楽しめるでしょう。
とか馬鹿なことを書いていますが、そろそろこの煙が蔓延した最低の空間から抜け出すとします。
シンポジウムの模様は、いずれ別の機会に書くでしょう。
2006年12月22日 14:57 | 悲喜劇的日常