2008年12月31日

2008年ベスト&ワースト

今年も残すところあとわずかとなりました。というわけで、恒例のお遊びに興じたいと思います。
108本という鑑賞本数は例年になく少なかったのですが、10本は下らないであろう傑作に出会えたことは生涯の財産になりうるし、火を見るより明らかなワースト作品も5本しかなかったので、まぁ充実した1年だったなとは思います。
それに加え、今年は多くの映画仲間と知り合えた年でもあり、私の今後の人生をより豊かにしてくれるであろう彼らにも、感謝の意をささげたいと思います。

ではいつものように、新旧問わず劇場で鑑賞した作品の中から順不同で。

■2008年ベスト10

狂気の愛(ジャック・リヴェット)
接吻(万田邦敏)
団塊ボーイズ(ウォルト・ベッカー)
ダージリン急行(ウェス・ アンダーソン)
コロッサルユース(ペドロ・コスタ)
肉屋(クロード・シャブロル)
最後の切り札(ジャック・ベッケル)
トウキョウソナタ(黒沢清)
下女[or 火女'82 or 陽山道](キム・ギヨン)
エグザイル/絆(ジョニー・トー)


■2008年ワースト5

ウィッカーマン(ニール・ラビュート)
ラスト、コーション(アン・リー)
少林少女(本広克行)
七夜待(河瀬直美)
ウェルカム・トゥ・サンパウロ(吉田喜重ほか18人の映画監督)


ベストに関しては、6本が新作だったということが救いといえば救い。昨年に続いて、キム・ギヨンとジョニー・トーを選びましたが、とりわけジョニー・トーなどは頭を抱えたくなるような映画も撮る監督ですし、やはり映画はわからないなといういつもながらの感想に至ります。
ワーストに関しては、かろうじてアン・リーだけは迷ったのですが、その他はもう本当に酷い出来で、映画とは呼びたくない代物でした。そんな中でも飛びぬけて最低な“映像作品”が『少林少女』だったわけですが、以前も書いたように、この映画の酷さは、作品自体の出来の悪さというだけにとどまらない、より構造的なものだという気がしてならず、日本映画に未来はあるのだろうかという、極めて重大な問題を叩きつけたという意味では、それなりに意義のある作品だったと言えない事もありません。

ちなみに、今年最後に観た映画は、二回目の『エグザイル/絆』でした。
それでは皆様、良いお年を。

2008年12月31日 16:33 | 映画雑記
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Comments

>ヴィ殿

が、がんばります!
お待たせしちゃってずびばぜん…m(_ _)m


Posted by: [M] : 2009年01月30日 18:15

2月になる前に今年1発目の更新を望む!!!


Posted by: こヴィ : 2009年01月29日 19:08
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