2007年08月24日

夏がまた終わるので、つまらない文章を書きます

嗚呼…今年の夏は、なんという短さだったのか。
梅雨が長引いたということはある。仕事が忙しかったということもある。ただ、私はそんな理由を求めているわけではないのです。あくまでこの身に感じられたこととして、つまり実感として、今年の夏は短かった。

確か去年までは(などと書きたくもなるくらいです)、夏を理由にして、映画を観る本数が減ったのではなかったか。それはつまり、それだけ夏の重要性(希少性?非=日常性?)を肌で感じ、二度と戻らないその年の夏の幻影に何とか追いつこうとしていたのでしょう。

しかし今年の夏は…。
いや、問題は夏にあるのではありません。私自身にある。つまり、私に夏を謳歌する余裕がなかったということです。
海には幾度か行きました。回数で言うなら、むしろ去年以上に行ったのかもしれない。夏ならではの黒さを身につけもしました。おそらく、今年も昨年並みに、ということは、ほとんど極端なまでに黒くなったはずです(それは会社の人間の、ほとんど呆れ果てた指摘を待つまでもありません)。
それだのに、この空虚、というか、空白は何なのか?

嗚呼…夏が行ってしまう。
海が、異常な蒸し暑さが、焼け付く砂浜が、海の家の暑いシャワーが、大胆極まりない水着ギャルが、しとやかな水着娘が、40度のホットワインが、迷彩色のショートパンツが、夏の間しか存在価値がないような海沿いの飲み屋が、そして何より、何だか傲慢なエネルギーを放射し続けるあの太陽が、行ってしまう。

残された私は、ただ途方に暮れる。
なんとも悪いタイミングなことに、ブログを書く余裕もない。寝ても疲れが取れない。溜息が増える。自転車の空気は抜かれる。大家さんに「共有スペースで洗濯物を乾さないでください」という紙を張られる。大して映画も観られない。食欲が低下気味なのに、お腹を壊す。部屋の掃除も出来ない。飛び跳ねる蜘蛛を玄関先で見つける…
まったく、最悪じゃないか。

時間の問題です、これは。きっと時間が解決してくれるのです。でも、んなこといってたら、もう8月も終わるじゃねーか。母さん、八月も終はってしまひますよ。

さて、こんな時に最適な映画はあるのでしょうか?
こういうときは、思い切り阿呆な映画か、思い切り絶望的な映画がいい。しかし、生憎(?)、明日も明後日も映画以外の予定があったりして。夏の午後、夏の憂鬱、です。

嗚呼、なんという夏…。でも、なんだかんだ言いつつも、やっぱり良かったかもしれない…夏。
この夏最後の映画は、クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲス、そして、ロバート・アルドリッチに任せるとします。頼むぞ!

2007年08月24日 23:54 | 悲喜劇的日常
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Comments

夏なんか、大嫌いdeath!


Posted by: : 2007年08月25日 18:24
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