2006年09月26日

“映画短評”復活に関して

最近、あまりに早く一週間が過ぎ去っていくので、いよいよ俺の人生も…などと嫌でも考えざるを得ませんが、私の場合、このブログはあくまで“映画を観る”という行為に比すると、大分下方に位置しているためか、週に例えば3本も映画を観てしまうと、その体験が私自信に齎す様々な恩恵(それはもちろん、プラスの場合もあれば稀にマイナスの場合もありますが)について思い巡らしているうちに、一本の記事もかけないまままた新しい週が始まってしまうという、そんな事態に陥ってしまうこともしばしばです。

つまり、映画を観ることと記事を書くことのバランスが、映画を観れば観るほど崩れていってしまうということで、まぁだったらこんなブログはやめてしまえということにもなるのでしょうが、幸いにしてか不幸にしてか、いくら駄文でもこうして文章を書くこと自体苦痛ではなく、苦痛があるとすれば、私のいかにもさもしい気持ちの存在、すなわち、何とか観ることと書くことのバランスを保ってこのブログのあるかないか分からないようなクオリティ維持しなければという思いこそが苦痛の根源であると改めて思い至った次第。

性格上、読み手のことをいささかも考えない文章など書けず、かといって映画中心の実生活上、観ることをその下位に置くわけにもいかない私にとって、ああ、もう無くしてから大分時間が経つけれど、思えば“映画短評”というカテゴリーの存在は便利だったナァ、などと過去の遺物を思い起こしてみたり。自分で作って自分で葬ったのなら、また自分で復活させればいいじゃん! ということで、今月からまた復活させます。鑑賞した全ての映画に詳細な論考を書くことはどうしたって無理だ、という私の諦念はやはり消し去ることは出来ず、元来不器用な私が今思いつく妥協案として。普段は本当にデタラメな私が、どうして映画に関してはそうなれないのか、これが不思議でしょうがないのですが、そんなことを考える暇があったら一本でも多くの映画に触れたほうが良さそうなので、早速8月以降の短評を書いていくとします。

ちなみに、先週は念願の『女獄門帖 引き裂かれた尼僧』を『盲獣』とともに鑑賞。おかげで濃い土曜日を過ごすことが出来ました。そして昨日はこれまた念願だった『鉄西区』を。9時間4分の陶酔、などと片付けてしまうのはあまりにもったいないので、本作に関しては別途どこかで触れることになるでしょう。平日にも関わらず、ポレポレ東中野がほぼ満席だったのには驚きました。本作により、私の最長鑑賞時間が更新されました。無論、帰宅後はへとへとですぐさま眠りにつきましたが、とりあえず今は凄かったとしか言えません。

2006年09月26日 13:30 | 映画雑記
TrackBack URL for this entry:
http://www.cinemabourg.com/mt/mt-tb.cgi/687
Trackback
Comments
Post a comment









Remember personal info?