2006年05月04日

『隠された記憶』

隠された記憶原題:Caché
上映時間:117分
監督:ミヒャエル・ハネケ

本作における最大の挑発は、あのラストシーンに隠されているのでしょうか。それは果たして、われわれ日本人にも理解可能なものであるのか、否か。あるいは、理解を超えた何かであるのか。それらを考え直すために、もう一度観てみようと思います。

2006年05月04日 10:35 | 邦題:か行
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Title: 『隠された記憶』と映画の肉体
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From: soramove
Date: 2006.07.25
Comments

>雄さん

早速ありがとうございます。
雄さんの文章はいささかも暴論ではなかったです。むしろ非常に冷静で真摯な分析だと思います。私のコメントがわかりにくかったのかもしれませんが、私も本作を手放しで賞賛するつもりはありません。その意味で、評価は逆ではなくかなり近いのかもしれません。
雄さんの言う“映画の肉体”という言葉には共感を覚えます。もちろん、作品の何処に“映画の肉体”を見い出すのかは個人の感性に拠るのかもしれませんが。

ハネケはつまり、映画が肉体を消滅させるより先に、現代に生きる人間の感情がすでに硬直化(鈍感化)しているじゃないか、と言いたいのでしょうかね。何故か本作を前にするとつい饒舌に言葉を費やしたくなってしまうのですが、そういう作品が果たして(私にとって)いい作品なのかどうか、本作はそのようなことも考えさせてくれました。

お時間があれば、是非旧作もご覧になってください。


Posted by: [M] : 2006年05月09日 14:44

ハネケの映画は他に見たこともないのに暴論をアップしてしまいました。でも[M]さんがハネケの映画に「感情の氷河化」という言葉を引いているのを見て、同じことを(評価は逆ですけど)感じているのかなと、多少なりとも安心しました。


Posted by: : 2006年05月09日 11:03

>ヴィ殿

『ペイチェック 消された記憶』という愚にもつかない映画がありましたね。最近では『アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶』というのが公開されるようですが、これは予告編を観て面白そうだったので、題名とは関係なく観たいと思います。


Posted by: [M] : 2006年05月08日 09:19

関係ないですが、タイトルに「記憶」(!)と付け加えてしまうところが日本……ですね。


Posted by: こヴィ : 2006年05月04日 17:36
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