2006年05月30日
「1st Cut〜映画美学校セレクション」その1
昨日はユーロ・スペースで開催中の「1st Cut〜映画美学校セレクション」に参加してきました。「1st Cut」についてはリンク先を参照していただくとして、この特集上映の本編は、どちらかと言えば6/3から始まるプログラムの方なのでしょうが、私としては、嘗て上映された作品の中で見逃したものや印象深かったものを再見することを目的としているため、とりあえずは現在日替わりで上映されている旧作のほうに重点を置いて鑑賞しているというわけです。
昨日観た作品は下記の通りです。いずれも私にとっては広義の“ファンタジー”に属するものでした。
・『犬を撃つ』(監督・脚本:木村有理子 1999/16mm/32分)
・『蘇州の猫』(監督・脚本:内田雅章 2001/16mm/33分)
・『MySweetPlanet』(監督:瀬々敬久 脚本:齊藤有希 2003/19分/16mm)
『犬を撃つ』の主演は、今や監督として活躍している堀江慶氏でした。記憶と現実が交錯するファンタジーと言えば分かりやすいのですが、ところどころホラー的なテイストもあり。私にはラストがやや難解でした。
『MySweetPlanet』はこれまたファンタジックなピンク映画ということで、一箇所で思わず笑ってしまった次第。女性器を真正面から捉える場合、あのような手段が残されていたとは…意表をつかれました。
そして『蘇州の猫』。実を言えば、昨日はとにかく『蘇州の猫』をもう一度観たいという思いのみで駆けつけた次第。2度目を鑑賞して細部を確認出来たこと、そして、前回以上に感動出来たことが大きな収穫でした。これこそ真のファンタジーだと快哉を叫びました。ここにはほとんど魔術的な魅力すら漂っているかのようです。本作については、今度こそ作品評を書きたいと思っています。
この特集上映には明日も参加予定です。
本当は本日も参加するつもりでしたが、急遽予定を変更、シネマアートン下北沢で公開中の松江哲明監督の旧作2本立てに行ってきます。
2006年05月30日 18:12 | 映画雑記
>chocolateさま
こんにちは。
色々と言いましても、どうしても好き嫌いはでてしまいますけどね。仰るとおり『蘇州の猫』は青山氏の賛辞によって初めてその存在を知りましたが、なかなか観る事が出来なかった作品なのです。
ファンタジーというのはあくまで私の雑感ですが、完成度は相当なものだと思います。
機会があれば是非に。
Posted by: [M] : 2006年05月31日 16:51
こんにちわっ。
[M]さんは本当に色々な作品ご覧になられてるんですねー。(^^)
「蘇州の猫」[M]さんが絶賛されているのでどんな映画か
ちょっと気になって調べたら青山真治も絶賛してましたねー。
ちょっとファンタジーテイストな作品なんですか?
私もチャンスがあったら見てみたいと思います。
Posted by: chocolate : 2006年05月31日 10:44