2006年03月29日
京橋に吹く新しい風〜「映画美学校傑作選 第2弾」に参加する〜
昨日は急遽フライシャーの悲報を書きましたが、先週末も映画を観なかったわけではありません。先週の日曜日は、「オトコとオンナの映画秘湯」さんが主催する自主上映会「映画美学校傑作選」の第2弾が開催されまして、京橋の美学校試写室まで足を運んできました。
実はワタクシ、当初その日程を勘違いしておりまして、前日の土曜日だとばかり思いこんでいました。その前日の金曜日は20時ごろから翌朝5時ごろまで飲んでいたのですが、帰宅して死んだように寝て起きたのが13：40。（私が勘違いしていた）上映会は土曜日の14：00からですから、もう焦りに焦りました。普段の私であれば「ああ、寝坊しちゃったなぁ…参ったなぁ…でもしょうがないか……」くらいで済みそうなものなのですが、今回ばかりはそうは行きませんでした。それには理由があるのです。
数ヶ月前に最初の上映会が開催された際、やはり足を運んだ私は事前に手渡されたアンケートに答えたのです。それ以降、主催者の方とメールなどするようになり、次回の傑作選ではあの作品を観たいです、などと図々しくリクエストなどさせていただいたわけですが、今回開催された第2弾のラインナップにその作品が入っておりまして、もちろん、私だけのリクエストに応えていただいた結果ではないにせよ、やはりどうしても行かなければならないな、と心に決めていたのです。それなのに先述したような私の体たらくで穴を開けるわけにはいかない、でももう間に合わない、嗚呼！！、と思いつつ一応主催者の方にお詫びのメールをと思いメーラーを空けてみると、主催者の方からメールが。実は金曜日に飲みに行く前、「明日はよろしくお願いします」的なメールを主催者の方に出していたのですが、それを受けてわざわざ返事をいただいたというわけなのです。そこには、「上映会は明日ではなく明後日です。このメールが間に合うといいのですが…」というような旨が記されていました。焦っていた私はその場でヘナヘナと崩れ落ちました。安堵感と羞恥心とで。まさに一人芝居、こういう時の私の焦り方は半端ではなく、私を知っている人であれば想像がつくかと思われますが、無意識のうちにほとんど大根役者のようにオーバーなリアクションをとるその時の私を思い出すと、自分でも苦笑を禁じ得ません。
さて、そういう経緯を経て日曜日は無事上映会に参加できたというわけで。
会場となった映画美学校試写室そばのロビーには、上映前に数人の人が談笑していました。その話し振りから、彼らが監督なのかな、などと類推しつつ、いざ会場の席を陣取ると、主催者の方の挨拶があり、どうやら一作ごとに（その日は全部で9本の上映が予定されていました）監督にテーチインを行うとのこと。なるほど、やはり彼らは関係者だったと了解しました。
それぞれの作品に関しては詳述しませんが、私が観た6本の作品を通して、いくつかの事柄を考えることが出来たということだけで、前回同様非常に意義深い上映会でした。ドキュメンタリーの作家と対象の距離に関してだとか、予算と作品規模の関係だとか、監督の意図と観客の思考とのズレとその生産性だとか、いずれもごく基本的で当たり前のことばかりですが、そういうことを改めて考えてみることが、私にとっては新鮮だったということです。
第3弾にも期待したいと思います。
今回、どうしても観たかった作品を観る事ができたことは望外の喜びでした。
主催者及び関係者の方々、お疲れ様でした。
【今回鑑賞した作品】
スニーク・プレヴュー 監督：葛生賢（2005年/10分/DV）
『人生 紙芝居』 監督：丸谷肇（2003年/27分/DV/１st CUT）
『明るい部屋』 監督：合田典彦（2001年/46分/16��/1st CUT）
『マッチ売りの少女』 監督：赤尾俊文（2004年/5分/DV）
『至福千年』 監督：金子裕昌（2003年/44分/DV/スカラシップ受賞作品）
『ヒノサト』 監督：飯岡幸子（2002年/45分/DV/1st CUT・山形ドキュ）
［以上、「オトコとオンナの映画秘湯」さんのブログより引用］
2006年03月29日 12:14 | 映画雑記
>オトコとオンナの映画秘湯さま
いえいえこちらこそ。
あれはぶっつけ本番でしたか。まぁあれはあれで生っぽくて良かったのではないでしょうか。そもそもティーチインがあるとは思っていなかったので。
次回も是非参加したいと思います。
Posted by: [M] : 2006年03月30日 18:30
ご来場まことにありがとうございました。
確かに関係者と談笑していましたが、
段取り組んでも私が７人分（欠席者２名）も覚えられる能力がないので、打ち合わせなしのぶっつけ、という危ういものでした。
各監督キャラクターの味もあってなんとか乗り切れたか？ という感じです。
第３弾もよろしくお願いいたします。
Posted by: オトコとオンナの映画秘湯 : 2006年03月30日 00:13
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