2006年02月28日

必見備忘録 2006.3月編

先月はほとんど吉田喜重作品に終始してしまいましたが、前半の飛ばしぶりに比べ、後半の失速感が目立ちましたが、だからといって、最近のスピルバーグ作品に見られる“ラストに向かっての尻すぼみ感”(もちろん、それでもスピルバーグを嫌いになどなれませんが)を積極的に模倣したかったわけではないのですが。『アレクサンドルの墓』と『第九交響楽』を見逃したことを激しく悔やみつつ、今月はいつものペースでコンスタントに、最低でも8本くらい観られれば、と。


アメリカ,家族のいる風景』(上映中)
(シネスイッチ銀座 11:00/13:45/16:30/19:15〜21:35)

ダイヤモンド・イン・パラダイス』(上映中)
(渋谷シネパレス 11:45/13:55/16:05/18:15/20:25〜22:10)

ブロークバック・マウンテン』(3/4〜)
(シネマライズ 10:50/13:40/16:30/19:20〜21:50)

うつせみ』(3/4〜)
(恵比寿ガーデンシネマ 11:15/13:15/15:15/17:15/19:15〜20:45)

美しき野獣』(上映中)
(シネ・アミューズ イースト/ウエスト 10:55/13:40/16:35/19:20〜21:25)

アサルト13 要塞警察』(上映中)
(新宿武蔵野館 21:00〜22:55)

送還日記』(3/4〜)
(シネ・アミューズ イースト/ウエスト 10:00/12:45/15:50/19:00〜21:50)

忘れえぬ想い』(上映中)
(シアターN渋谷 11:30/13:55/16:20/18:45〜20:50)

爆撃機の眼』(3/4〜)
(アップリンクX 16:00/18:00〜19:10)

ダンス・イン・シネマ 2006」(3/18〜19)
(オリベホール 3/18〜15:30 「白い足」 19:00 「言葉とユートピア」)

フランス映画祭2006」(3/15〜19)
(シネマメディアージュ 3/17〜11:45「カルメン」 20:15「隠された記憶」)


『アメリカ,家族のいる風景』は、ヴェンダースとアメリカとの決別の記念碑的作品、という風な紋切り型を一端括弧に括り観る必要があるのかも。かなり久々のシネスイッチです。
『ダイヤモンド・イン・パラダイス』に関しては、公式サイトにある“ブレット・ラトナー監督作品には欠かせない巨匠音楽作家”という文面が、果たしてラロ・シフリンを言い表す適切な表現だろうか、などと思わせる点に関して興味が尽きないのですが、サルマ・ハエックのエロティックな肢体見たさと、『トーマス・クラウン・アフェアー』を実はそれほど嫌いではなかったという理由も後押ししています。
『ブロークバック・マウンテン』は、もちろんヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を獲ったからに他なりませんが、久々に西部劇的なアメリカの風景を楽しめるかもしれないという淡い期待もあり。
『うつせみ』は待望のキム・ギドク作品なので、半ば義務として自分に課します。
『美しき野獣』に関しては特に期待はしていませんが、何度も“完成間近!”という予告編を見せられたので、完成を観たくなった次第。上手い具合に乗せられています。
『送還日記』は今月唯一のドキュメンタリーです。パク・チャヌクがベタ褒めしていたため。
『アサルト13 要塞警察』のような映画を、本当は毎月1〜2本観ねばならないと、個人的には思っているのですが、いかがでしょう。
『忘れえぬ想い』に関しては、野崎歓氏による批評が興味深かったため。
『爆撃機の眼』はほとんどノーチェックでしたが、私が普段見させていただいているブログ、オトコとオンナの映画秘湯」日記さんで、管理人の方が宣伝をご担当されているという記事を読んで。瀬々敬久監督が言う、“バタイユと寺山修司の血脈”という言葉が気に入りました。


というわけで、全て観て9本。
今月もいくつか気になる、という範疇を越えて、胸騒ぎのするような特集上映がありますが、いずれも平日の上映のため断念せざるを得ないでしょう。アテネ・フランセのファスビンダー特集などその最たるものですし、「アメリカを見つめる視線 ロスト・イン・アナザー・アメリカ」もまたその系譜になるかと。まぁ今月はあまり欲を出さず、毎週末をきっちり埋めていくつもりです。

2006年02月28日 12:05 | 映画雑記
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Comments

>ヴィ殿

下で「オトコとオンナの映画秘湯」さんが詳しく書かれていますが、多分まだ大丈夫と思われます。とりあえずすぐチケぴへ!

>オトコとオンナの映画秘湯さま

実は私もチラシを一度も目にしませんでした。そして私の番号もオトコとオンナの映画秘湯さんとそれほど変わりませんでした。
映画狂人氏を召喚しているので、『言葉とユートピア』はいずれ満席になるかとは思いますが、それ以外はもしかすると…確かにう〜む、ですね。


Posted by: [M] : 2006年03月06日 10:38

『爆撃機の眼』告知ありがとうございます。
宣伝担当と言うより宣伝補助くらいなのですが…。

「ダンス・イン・シネマ」は予算大幅減少と勝手に推察しております。チラシはひと月前くらいは見かけましたが、ここ最近は目にしておりません。

すっかり私も忘れかけていたんですが慌てて先日(3月2日)チケットを取ったら整理番号が『白い足』60番代、『言葉とユートピア』で110番代でした。
オリベは定員300名程度のはずなので、う〜む、ですね。


Posted by: オトコとオンナの映画秘湯 : 2006年03月05日 02:49

「ダンス・イン・シネマ」ノーチェックでした!
まだチケットとれますかね?(チラシ出てます?)


Posted by: こヴィ : 2006年03月04日 04:36
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