2005年12月01日
必見備忘録 12月編
フィルメックスが閉幕しました。もっと通うんだった、と後悔した時にはすでに遅し…まぁよくあるパターンです。この経験は来年に生かすとしましょう。
もう一度観たかった、いや、観ねばならなかった『アワーミュージック』も気づけば終っていました。よって、『アワーミュージック』のレビューはもう一度観るまで保留とさせていただきます。
ところで、本日から12月です。年末というべき時が来てしまいました。私の様な酒びたりにとって、映画と酒を両立させるのが最も困難な時期と言わねばなりません。観ることはともかくとして、書くことが疎かにならないよう、今から気を引き締めたいところですが、気を引き締めようがどうしようがなるようにしかならないので、やはり“流されて”いくしかないのかも。
今月は渋谷に新たな映画館が誕生します。ユーロスペース跡地にオープンするシアターＮ渋谷ですが、のっけからジョニートーをかけるというセレクトはただただ素晴らしい。
■『ブコウスキー オールドパンク』［上映中］
（シネ・アミューズ イースト／ウエスト 21:20〜23:15）
■『アイドルたち』［上映中］
（アミューズCQN 21:30〜23:15）
■『孕み HARAMI 白い恐怖』［上映中］
（渋谷シネ・ラ・セット 21:30〜23:00）
■『天然性侵略と模造愛』［上映中］
（アップリンクX 13:30／16:00／18:30〜20:30）
■『ビッグ・スウィンドル！』［12/3〜］
（シネ・アミューズ イースト／ウエスト 11:00／13:15／15:55／19:00〜20:55）
■『ブレイキング・ニュース』［12/3〜］
（シアターN渋谷 11:30／13:30／15:30／17:30／19:30〜21:15）
■『七人のマッハ!!!!!!!』［12/3〜］
（シアターN渋谷 10:50／12:55／15:00／17:05／19:10〜21:00）
■『Mr.＆Mrs.スミス』［12/3〜］
（渋東シネタワー ※上映時間の詳細は直接劇場へ）
■「韓国リアリズム映画の開拓者 兪賢穆監督特集」［12/6〜25］
（フィルムセンター 『誤発弾』[12/17 13:00]／『金薬局の娘たち』[12/25 13:00]）
共にレイトなのでなかなか行かれなかった『ブコウスキー オールドパンク』『アイドルたち』ですが、そろそろ終ってしまう可能性があるので、早めに行かなければ。
『孕み HARAMI 白い恐怖』は、私には珍しいセレクトですが、ほとんど前田亜季目当てというわかりやすい理由に拠ります。血だらけの彼女の表情は、チラシだけで済ませるのはもったいないですから。
『天然性侵略と模造愛』も以前から気にはしていました。PCだけで作り上げたSFという情報だけ見ればつい顔を背けてしまいそうになるのですが、何かが発見できるような予感がしたのです。鑑賞前にヴィデオ化されている旧作をチェックしておくつもりです。
『ビッグ・スウィンドル！』は何度も予告編を観たので。
『ブレイキング・ニュース』と『七人のマッハ!!!!!!!』については、ただ理由も無く“必見だから”、としか言いようがありません。
『Mr.＆Mrs.スミス』を観ないでいたところで大したダメージは無さそうですが、そういう考え方を改めたくなったため。腐っても『ボーン・アイデンティティ』のダグ・リーマンであれば。
さて、今月もいくつかの貴重な特集上映がありますが、参加するのはいずれもほとんど絶望的です。せめて「兪賢穆（ユ・ヒョンモク）監督特集」くらいは1作品でも観ようと思っていますが。
「ジョルジュ・ド・ボールガール：ヌーヴェル・ヴァーグのプロデューサー」（川崎市民ミュージアム）などというかなり魅力的なもの、諏訪敦彦監督の8mm作品も上映される「現代日本映画 上映と批評」（アテネフランセ文化センター）という途方も無い企画もありますが、日程的に難しいでしょう。
■「美学校映画傑作選！」[12月29日（木） 映画美学校B1にて]
１４：３０ 『犬情』 監督・粟津慶子（2002年/18分/DV）
『緑色のカーテン』 監督・隅達昭（2003年/34分/16��/１ｓｔ CUT）
『蘇州の猫』 監督・内田雅章（2001年/33分/16��/１ｓｔ CUT）
１６：２０ 『粘土ができるまで』監督・田村一郎（2000年/27分/DV/山形ドキュ）
『山嵐』 監督・宮田啓治（1999年/11分/16�弌�
『意外と死なない』 監督・大九明子（1999年/42分/16��/Four fresh）
１８：１０ 『ふつうの家』 監督・長谷川多実（2000年/45分/DV/１ｓｔ CUT）
『YESMAN/NOMAN/MORE YESMAN』 監督・松村浩行（2002年/70分/DV）
2005年12月01日 15:36 | 映画雑記
>ヴィ＆ヴィ殿
なるほど、そんな台詞でしたか。恥ずかしながら、覚えていませんでした。というか、そんなこと言われるともう一度観たくなりますね。ジャ・ジャンクーとゴダール。私はパンフを見ておりませんので、非常に惹かれます。
明日、というか今日、お仕事でしたか。
私はこれからすぐに寝て、朝一で劇場のオープンに駆けつけるつもりですが、現在大分酔っていますので、朝起きられるか不安です。寝坊しても、『ブレイキング・ニュース』と『七人のマッハ!!!!!!!』は観るつもりですが。
Posted by: [M] : 2005年12月03日 04:04
>オトコとオンナの映画秘湯様
コメントありがとうございます。
そしてまずは、転載させていただいたことにお礼申し上げます。無断転載で申し訳ありません。
金綺泳上映会の時のことは、端的に言って私の落ち度ですので、どうかお気になさらぬよう。お気遣い恐縮です。
今回は時間に余裕を持ちつつ、何としてもお伺いしたいと思います。私としては、大きな期待を寄せております。新しい発見が出来るものと、今から楽しみです。
＞監督殿
『ちえみちゃんとこっくんぱっちょ』は今回の上映会ではかからないようですが、そのタイトルが、貴兄の『おちょんちゃん〜』とシンクロする部分があり、なにやら途轍もない雰囲気が漂っていますね。
上映の機会を見逃さないようにいたします。ありがとうございます。
アルドリッチ、ただただ羨ましいです…
東京だったら、間違いなく会社を休んでいるところですよ。
Posted by: [M] : 2005年12月03日 03:55
＞［Ｍ］さん
明日仕事で「ブレイキング・ニュース」行けません！（泣）
『世界』は、ガス未遂のあとの暗闇（意識朦朧状態）で「オレたち死んだの？」「これから生きるんだよ」みたいな（だったはず。言っといて自分もわかんない・笑／で今買ったままのパンフ見たら、蓮實氏がやっぱ「ピエロ」に言及してました！）。
Posted by: こヴィ : 2005年12月03日 03:43
美学校は今年『ちえみちゃんとこっくんぱっちょ』という破格の傑作があります。
雪国を舞台にした骨太な素晴らしいドラマです。
上映の機会があれば、
絶対にお見逃し無く！！
Posted by: イカ監督 : 2005年12月02日 22:23
上映会告知ありがとうございます。
今年２月の金綺泳上映会の際には満席でご入場戴けず、
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
今回は作品の一般的知名度、時期（年末）からして、
そのような事態はまず起きないと思っていますが、
万が一の時は受付にその旨仰ってください。
出来る限りの対応をさせて戴きます。
それではご来場をお待ちしております。
Posted by: オトコとオンナの映画秘湯 : 2005年12月02日 20:08
>ヴィ殿
すんません、随分と前に観たので忘れました。。。どんな台詞でしたっけ？ 『気狂いピエロ』？ 「見つかった 何が？ 永遠が…」ですよね？
『キッズ・リターン』？ 「まだ始まってもいねーよ」でしたっけ？ ああ、そう考えると、台詞まで覚えている映画は非常に少ないかもしれません。5回くらいみないと、台詞まで入りません、、、
Posted by: [M] : 2005年12月02日 14:31
ちなみにジャ・ジャンク−『世界』のラストの科白は『キッズリターン』もしくは『気狂いピエロ』ですね（笑）。
Posted by: こヴィ : 2005年12月02日 14:28
>ヴィ殿
サガンはヤバイですよね。川崎も横浜も実はそれほど遠くないのですが、近場で観ることに慣れてしまっているからか、どうにもこうにも…同様の理由で、横浜日仏のシネクラブにも行ったことがありません。来年からは、もう少し足を伸ばしていかないとな、と思います。
>湾岸君
『火星のカノン』は渋谷TSUTAYAに行けばあるかもしれません。ちょっと記憶が曖昧ですけど、dvd自体は発売されていますからね。
『ブラックキス』は先日チラシを持って帰りました。すごいキャストですよね。観るかどうかはわかりませんが。
最後に『dolls』ですが、封切りで2度観て、好きな作品になりました。一度目はかなり懐疑的でしたけどね。もちろん、『ソナチネ』や『キッズ・リターン』あたりとは比べられませんが、『dolls』の北野武を肯定することで、新たな視点が生まれたような気がします。上手く言えませんがそんな感じです。
Posted by: [M] : 2005年12月02日 10:16
「原題日本映画」は『沙羅双樹』か『火星のカノン』が観たいです。
後者はＤＶＤがどうやらレンタルリリースされていないようなので、とてつもなく観に行きたいのですが、僕も日程的に無理で、その日、本州にすら居ない予定です･･･。
ちなみに[M]さん、『Dolls』はどうでしたか？
話は変わりますが、フィルメックスで言っていた手塚眞の新作、分かりました。
『ブラックキス』でした。
『ブラックジャック』に続いて『ブラックキス』というブラック続きなワケなんですね、手塚監督。まあ、内容はかなり差がありますが･･･。
こちらも公開は新しく渋谷に出来る映画館でのようで。
引っ越すユーロスペースも同じ建物に入るみたいですね。
『ブラックキス』も『ブレイキング・ニュース』も観れるか分かりませんが、新しい映画館に行くのはとても楽しみです。
『ブラックキス』参照：http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=5288
Posted by: 湾岸 : 2005年12月02日 00:55
川崎Ｍはチラシは毎回もってて毎月行きたい！と思いつつ行けてません。先々月の今村、先月のレンフイルム、そして今月はボールガール。メルィル、シャブロル、そしてサガンが観たい！
Posted by: こヴィ : 2005年12月01日 18:32
![painted by [M]](http://www.cinemabourg.com/img/M.gif)
author ： [M]
