ﾃﾗﾑｺﾞｽwww（≒自暴自棄）

今週は5本もヴィデオを借りたのに、日曜日に2本観て以来、一本も観られていません。そして、恐らく本日も観られないでしょう。理由はどうあれ、これはあまりに酷い。お金がもったいなかったな、などという思いよりも、あと3本分の映画を観る時間を逸したということ、そして、一度借りたまま観ずに返却した作品からは、何故か、次回借りるまでに多くの時間を要さなければならないという、何とも言い難い事実が、あまりに酷いのです。

そんな折も折、自称・シネフィル未満のこヴィ氏から携帯にメールが来て、「『都市の夏』＠アテネフランセに行ってきました！」というメールが届いたのですが、ヴィデオすら観られない荒んだ（これは映画から離れたという意味ですが）生活を送っている只中に、仕事の都合上どうしても観る事が叶わなかったヴェンダースのデビュー作を観たという朋友のメール程残酷なものもまた無く、もちろん、そこには悪意など皆無であり、むしろそれを観ることが出来た喜びを伝えたいという、極めてポジティヴな想いに端を発していることも知っています。しかし、その時私の胸中に生まれたこヴィ氏に対する羨望は、非常に鋭利な刃となり、自らを切りつけたのでした。ああ…俺も行くべきだった、という後悔とともに。

今となっては、近く予定しているこヴィ氏との“映画談議vol.3”において、淀川先生もかくやとばかりに、ファーストショットからラストショットまでを詳細に話していただくことだけを楽しみにするほかありません。このプレッシャーは、ほとんど理不尽ですらあるのですが、あのような貴重な作品を観る事が出来た幸福に対する正統な対価として、甘んじてお受けいただければと思っています。こヴィさん、宜しくお願いします　（−人−）

さて、明日からフィルメックスが始まります。
私は20日・26日の参加（ともに朝日ホール）になりますが、果たして、今この文章を読みつつある方の何人と同じ空間を共有するのでしょうか。
それが少し楽しみでもあります。