2005年11月04日

映画的ではない、再会

今週は月曜日から映画ばかり観ていて、気づけば今朝の時点で、ヴィデオも含め6本の映画を観ていることになります。どうやら火曜日の朝方首を寝違えまして、なかなか困難な状況ではあったのですが、そういう状態のときは家でおとなしくヴィデオでも観ていた方が良かろうという判断にもとづいたまで。

一先ず観た映画を挙げれば、

インストール
コントロール
子猫をお願い』(2回目)
ロバと王女』(ル・シネマにて)
空中庭園』(ユーロスペースにて)
大統領の理髪師

というラインナップです。
『インストール』を除けばいずれも楽しめましたが、中でも劇場で観た2本に関しては、期待をしていた方もそうでない方も予想を超えた面白さで、結果、文化の日は非常に充実した映画体験が出来たというわけです。ちなみに昨年の文化の日はキム・ギドクでした。

さて、今週は初めて首を寝違えたことで記念すべき週ではありますが、もう一つ驚くべき再会を果たしたという意味でもまた記憶に残る週でした。そのことを簡単に記しておきます。
私の勤務先にはある中型書店がありまして、仕事柄ちょくちょく顔を出すのですが、仕事上の資料を探していた矢先、どこかで見たような“濃い”顔がふと目に留まり、あれはもしかして…いや、たしか横浜にいるはずの彼が真昼間にこんな書店をぶらぶらしているのもおかしいし、最後に会ったのはかれこれ6年近く前になるから、まずないとしても、雰囲気が変わっている可能性が無いとは言えないしな、と思い至り、声をかけようとする体が一瞬硬直したりも。私のほうは既に書籍を購入した後ですし、それまでも一時間近く書店内をぶらぶらしていたので、これ以上店内をぶらつく、というか友人と思われる人物の後をつけることが何となく躊躇われましたが、この機会を逃すと彼にはもう二度と会うことが無いかもしれないという思いも一方ではありまして、勇気を振り搾ってつかつかと歩み寄ったところ、確か初めて彼に会ったのは大学1年生の時ですから、かれこれ10年以上(うち、大半は音信不通でしたが)の知り合いというか友人である1歳年上の彼は、「おお!!!………おお!!!!」と声にならない声を出し後ずさりし始め、その光景を見たほかの客もこちらをまじまじと見始めるという、何だかえらくばつの悪い現場へと変化してしまったので、開口一番「○○、久しぶりだなぁ!」と言うと、やっと彼も驚きから解放されたようで、元の友人の姿に戻りました。

何でも仕事場が移り、私の職場から程近くなったらしい彼は、私がもう一切連絡をとることが無くなった大学時代の親しい友人達と、未だに連絡を取ったり飲みにいったりしているらしく、先日などその友人の一人と海外旅行に行ってきたところだなどと聞かされると、ああ、ほとんど大学に行かなかった自分と目の前にいる彼の間には、深い断絶があるのだな、などと思い暗鬱たる思いに囚われましたが、その旅行の行き先がバンコクだったということがわかるにつれ、ああ、やっぱり何も変わっていないなぁと一安心。聞くところによると、大学時代の友人達はほとんど結婚しているらしく、「お前、独身?」とか聞くので肯くと、「ブルータス、お前もか」と言い出しそうな顔で私を見るので、ああ、キミも一人身を謳歌しているんだね、変わっていないね、とまた一つ安心をしたのでした。
近く彼をわが家に招待し、朝まで飲み明かそうかと思っております。いや、もうあのころのような体力はないから、せめて夜中まで。

なお、上記映画作品に関しする雑感は次のエントリーで。

2005年11月04日 09:51 | 悲喜劇的日常
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