2005年08月22日

映画は待ってくれない

とんとご無沙汰でした。1週間ぶりの更新になります。
すでに何度か触れている通り、ここ1ヶ月以上映画から遠ざかった生活をしていました。自分としてはそれほど深く思考することもなく、「夏だし…」という至極真っ当なようで実は曖昧な思いだけで劇場から遠く離れていましたが、事態はどうやら、私が思っていた以上により深刻な相貌を呈していたようです。

というのもこのところ、全くといっていいほどレビューが書けないのです。これは今までとはちょっと違う感覚といいますか、あまりにスクリーンから遠ざかっていた所為で、体から映画的な記憶や触覚の一切が流れ出てしまったかのよう。文字にしてみると、あまり深刻には聞こえないでしょうが、遅まきながらそれに気づいた時にはもう、今何をすべきなのかがわからなくなり、どんどん映画から取り残されていくようなオブセッションに悩まされる始末。そんなこんなで、当サイトを更新できるような状態ではありませんでした。

しかしながら、そんな状態だからこそ、映画を観続けるしかないのだという、当たり前の結論にいたりました。映画は決して待ってはくれませんが、こちらが猛ダッシュすればいくいらかその差を縮めることが出来るのですから。

というわけで、原点に立ち返るべく、この週末は久方ぶりの『ニューシネマ・パラダイス』に涙し、4度目の『サイドウェイ』に腹を抱え、『皇帝ペンギン』は駄目だと確信しながら、映画との距離を少しでも縮めていこうともがいてみました。夏の終わりと共に、自分の中に再び映画を取り戻すこと。そのように決意しつつ、今日のところはこの辺で。

最後に繰り返しますが、『皇帝ペンギン』はそれを一本の映画として観た場合、図々しく鼻持ちならない映画だと思いました。誰にも薦めることはないでしょう。

2005年08月22日 12:46 | 映画雑記
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Comments

>puffさま

毎度どうもです。

確かに字幕版と吹替え版では趣が異なるとは思うのですが、本作に関して言えば、多分どちらを観ても私の印象は変わらなかったろう、と。
アメリカ版の件、私もどこかで読みました。まるで「ミリオンダラー・ベイビー」ですね。って、比較にもなりませんが。

公式サイトを観ると、この映画はドキュメンタリーというより、端からドラマとして制作された感もあります。しかしだからといって、この映画をドラマとして褒めることもできません。
もちろんペンギン自体に罪は無く、問題は彼等(?)の生涯に人間的な意味や感情を押し付けてしまったことだと思いました。まぁ詳しくはまた短評の方にでも書きますね。


Posted by: [M] : 2005年08月26日 10:57

[M]さん、こんばんは!

「皇帝ペンギン」
[M]さん的にはイマイチでしたかー
ワタクシはズボラして字幕版の恵比寿まで行かず
近くの吹替え版のシネコンで観たので
さらにさらーに脱力しましたですよ。
自分的には映像とかは良かったのですが、あの擬似家庭した
三人のナレーションが何とも言えず・・・ふぅ・・
何だかNHK教育TVを観ているようでした。
字幕版の方はどうでしたか?
伝え聞いたのですが、アメリカ版はモーガン・フリーマンのみらしいですね。
それが一番しっくり来るような気がするのですが。


Posted by: Puff : 2005年08月25日 20:02
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