2005年07月15日

『オープン・ウォーター』、サメ映画更新さる

原題:OPEN WATER
上映時間:79分
監督:クリス・ケンティス

本作は、簡潔極まりない。そして、作品の出来は別にしても、それは一つの美点足りえると思います。

映画制作において、低予算は時に新たな表現を生み出してきました。
本作における新しさは、この手のパニック映画において、敵(=鮫)が主人公を襲うシーンを一切見せなかったことです。『ジョーズ』にも『ディープブルー』にも描かれていた、鮫が人間を食らうシーン。それを本作では、“直接的には”見せません。
スリルを誘うBGMは存在しています。いっそそれすら無かったらとも思わないでもありませんが、それでもかなり控え目ではありました。

つまり、“サメ映画”というジャンルを“地味に”更新したということです。それが怖かったかどうかは別として、これは評価出来るのではないでしょうか。

ただし、スタッフロールにおけるドキュメンタリー然とした場面は、端的に言って蛇足だったと思います。

2005年07月15日 12:59 | 邦題:あ行
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