2005年07月23日

大和屋竺とジャ・ジャンクー

昨日22日、私は会社を休んでしまいました。ある、重要な映画を観るため、というのが欠勤理由なのですが、世の中には、たかが映画で会社を休むなんて! と息巻く方もいらっしゃるのではないかと思います。恐らく、私の同僚もそのように思っているのではないでしょうか。いや、彼らには映画を観るために休む、とは言っていないので、この文章を読んで初めて知るのかも知れないのですが。
そんな“まともな”社会人らしからぬ私ですが、会社を休んで観るからには、それなりの映画を観なければ割に合いません。ただ“観たいなぁ”と思うような映画では駄目なのです。“観ねばならない”この義務的な心の声が全身を駆け抜けるような映画でなければ、わざわざ会社など休みはしないのです。

会社を休むに足る映画。例えば、『運命じゃない人』を私は今非常に観たいと思っていますが、そのレヴェルではまだまだです。いわんや、『逆境ナイン』程度では、私が仕事をサボタージュする理由にはなりません。『ヴェラ・ドレイク』あたりだとかなり心も動かされますが、それとて予告編の印象に過ぎません。銀座に出向かねばならない本作は、この後も見る機会を逸する可能性も高いのですが。
つまり、生半可な映画では駄目だ、ということです。

さて、そんなとき私がセレクトした映画は2本。
1本は『毛の生えた拳銃』、もう一本は『世界』です。この2本であれば、仕事をぶっちぎれる。そのように判断しました。大和屋竺とジャ・ジャンクー。既にこの世にない伝説的日本人監督と、若くしてその才能を爆発させた中国人監督であるこの二人のためなら、私の一日を費やすに値する、そう思いました。

と、ここまで書きましたが、実は明日朝早くに出かけなければならず、非常に中途半端ではありますが、この続きはまた後日。最後に付け加えると、二本とも素晴らしい映画でした。

2005年07月23日 21:46 | 映画雑記
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Comments

>hebakudanさま

どうもです。ご返事が遅れてしまい、すみませんでした。
ご丁寧な文面とともにリンクも張っていただきまして、ひたすら恐縮するばかりです。重ねてありがとうございます。

hebakudanさんのブログも読ませていただいております。非情にユニークな視点をお持ちで、実はちょっと気になるカテゴリーがありますので、別途そちらの方にコメントさせていただきますね。

今後とも宜しくお願いします。

あ、地震のほうは大丈夫でした。それでもかなり揺れまして、あわててテレヴィとワイングラスを押さえてしまいました。。。


>監督殿

いや、傑作でしたね〜ほんと。まさに“クールな中にほわん”でした(笑)。『荒野のダッチワイフ』のほうも何とかしなければと思います。
『世界』は、きっと今年のベストに入りますよ!!


>こヴィさま

行っちゃいました! 駄目社会人ですから(笑)。
今、当日の状況を書いてます。夜には更新しやすので!!


Posted by: [M] : 2005年07月27日 13:15

『毛の生えた拳銃』行ったんすかっ!!(ヤラレタ…) 早く書いてくださいね〜。


Posted by: こヴィ : 2005年07月25日 03:45

『毛の生えた拳銃』は僕の大和屋作品のベストです。
『荒野のダッチワイフ』より好きです!!
なんか、クールな中にも「ほわん」って感じが好きです(感想になってない 笑)

『世界』は早く大阪に来ないかな〜


Posted by: イカ監督 : 2005年07月24日 01:22

こんにちは。そうですとも。仕事なんかいつでもできまっせ。長い人生、映画館に行くほうが大事な場合もある!おさぼり賛成〜。ところで今日の午後は関東地方で強い地震が起りましたが[M]さんのほうには影響はありませんでしたか。私はその時たまたま図書館にいたんですが、上映中の映画館で強度の地震が起ったら、結構怖いかも知れませんね。
[M]さんのブログのご紹介文記載と共にリンクを張らせていただきました。もっとも、うちみたいなブログでリンクをさせてもらったところでさほどの応援力にはならないと思うのでかえってお恥ずかしいくらいですが、わが小ブログは[M]さんの本質的な表現姿勢に大変共鳴を覚えます。レビュー記事も楽しみにしていますよ〜。またお邪魔しますね。


Posted by: hebakudan : 2005年07月23日 23:30
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