2005年07月20日

サヴァリン・ワンダーマン・コレクション ジャン・コクトー展

『阿片』より全くノーチェックで、つい先ほど知りましたが、本日より開催される模様です。すでに兵庫や北海道で開催された「サヴァリン・ワンダーマン・コレクション」、東京ではたった12日間だけのようです。

ジャンコクトー展といえば、2001年にbunkamuraで開催された「ジャン・コクトー展 【美しい男たち】」以来でしょうか。いや、もしかすると私が見逃していただけなのかもしれませんが、bunkamuraのそれには駆けつけた記憶があります。確かポストカードを5枚ほど購入しました。

私にとって最初のコクトー体験は、18歳だったような。もちろんそれ以前に多少の知識はありましたが、大学の生協で購入した『阿片 或る解毒治療の日記』(堀口 大学 訳)が最初でした。いや、もしかすると映画『オルフェ』のほうが先だったかもしれません。何しろ10数年前の記憶などかなり曖昧になっておりますので…
『阿片 或る解毒治療の日記』において最も衝撃的だったのは、その内容よりも挿絵として描かれた数十点のデッサンです。ほとんど分裂症的ともいえるそのデッサンの異様な力にノックアウトされ、以来、私にとってのコクトーは何より“デッサンの人”として記憶されました。
もちろん、映画における彼の想像力も見落としてはならないでしょう。トリュフォーやゴダールとのかかわりから生まれおちた画面を思い出すこともまた有意義な行為だと思います。

今回の展覧会は、どうやら私が嘗て観たことの作品も含まれているようです。時間の都合がつけば何とか足を運びたいと思います。まだ未見のかたは、是非とも。

サヴァリン・ワンダーマン・コレクション ジャン・コクトー展
7月20日(水)〜31日(日)
日本橋三越本店新館7階ギャラリー
AM10:00〜PM7:30※開催期間中無休
(最終日はPM6:00閉場、入場は閉場30分前まで)
(出品作品リストは北海道立近代美術館のHPにて確認できます)

2005年07月20日 12:38 | 悲喜劇的日常
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