2005年06月27日

OKUZAKI死す

okuzaki.gifそういえば、先の記事で書き忘れてしまったのですが、“あの”奥崎謙三氏が亡くなりました。享年85歳。
よくも悪くも、彼には楽しませてもらいました。多分に漏れず、初めて『ゆきゆきて、神軍』を初めて観たときには確かに衝撃を受け、それは監督の原一男に対してだったのか、あるいは、画面の中で“理不尽”を体言している奥崎氏に対してだったのかは忘れましたが、あのドキュメンタリーはただ面白かった。
それに比べると、『神様の愛い奴』の出来はどうしてか腹に据えかねるものがあり、確かに奥崎氏が演じる本人の行動や言説には失笑を禁じえず、ところどころで笑った記憶はあるものの、映画そのものとして観た場合、監督と奥崎氏の“距離”にどうしても納得出来ないものがあり、その意味では、ドキュメンタリー映画というものについて、再考させてくれた作品ではあるのですが、もう2度と観るまいと心に誓ったのもまた事実なのです。

というわけで、近く、『ゆきゆきて、神軍』を再見し、個人的な追悼に変えたいと思います。

2005年06月27日 12:40 | 映画雑記
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