2005年03月28日

『デーモンラヴァー』を語ることの不可能性

原題:DEMONLOVER
上映時間:120分
監督:オリヴィエ・アサイヤス

オリヴィエ・アサイヤスは常に変化し続けています。もはや彼の作品は、ジャンルという概念とは別種の、ほとんど未知のストリームを漂っているかのようです。

その証拠に、本作は、企業スパイを中心に置いたサスペンスという、後付の説明には到底収まり得ません。それどころか、ありとあらゆる要素のアマルガムが観るものを不意打ちし続けるのです。

一部日本を舞台にしているにもかかわらず、そこには観たことも無い画面と音がある。しかし観たこともないことを、いったいどのように語ることができるのでしょう。

私は今、自らの限界を強く思い知った感じがします。

2005年03月28日 23:14 | 邦題:た行
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