2005年03月28日

『エターナル・サンシャイン』、何をどう受け入れられないのか…?

原題:ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND
上映時間:107分
監督:ミシェル・ゴンドリー

確かに、チャーリー・カウフマンの脚本がある観客の目に“斬新に”映ったとしても、それを非難することは出来ません。それを“面白い”と言うことも、あえて否定しないでおきましょう。キャスティングも決して悪くないし、とりわけ、ケイト・ウィンスレットの奔放なキャラクターには切なさすら感じることが出来ます。ルールにとらわれないフラッシュバックは、観るたびに“新たな発見”を生みもするのかもしれないし、本来形にしがたい空想に確たるイメージを与えるミシェル・ゴンドリーの想像力は、極めて“正確に”炸裂しているとすら思います。

しかし、私にはいかなる感動も動揺も齎すことがありませんでした。
ここに、一度しか観ていないから、という言い訳は通用しません。これが合う、合わないという相対的な問題に収斂されるのであればまだ救いがあるのですが。

あるいは私が間違っているのでしょうか……? 
そんなことをあれこれ考えさせられた作品です。というわけで、観ないことには始まりません。いや、どうか積極的に観て欲しいと思います。つまり言いたいのは、どうしても受け入れられない作品に直面した時、その作品の何をどう受け入れられないのか、それを考えてみることが、実はすこぶる大事だと言うことです。

といいつつも、やはりもう一度観ないことにはそれすら考えられないという、弱い弱い自分……

2005年03月28日 23:13 | 邦題:あ行
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