2005年03月22日
あの“光”を忘れないために…
すでに左のメニュー部分のみ先に更新しましたが、この3連休はdvdも含め3本の映画を鑑賞。『ロング・エンゲージメント』以外は期待以上の満足感を得られました。
恵比寿ガーデンシネマに行くにはそれ相応の覚悟がいると、上映の1時間30分近く前に整理券を求めて到着。すでに上映終了も近かった『ビフォア・サンセット』は、流石にそれほどの混雑を見せず、すぐ隣のイタリアンにてブランチをする時間もできたので、気分も上々の内に鑑賞出来ました。次回上映作品『サマリア』もかなり前から楽しみにしていたのですが、やはりやや時期をずらした鑑賞がいいかもしれません。
代官山を冷やかしつつ徒歩で帰宅後、近所でレンタルしてきた『スクール・オブ・ロック』は、これまでに鑑賞したリンクレイター作品とは全くといって良い程に趣が異なり、パッと見はアメリカ映画の王道そのものでしたが、通常、第三者の強力なリコメンドが多数寄せられた場合、観る時に思わず肩に力が入ってしまうことが多く、先入観に抗うのもなかなか困難なのですが、にもかかわらず本作はそんなこちらの強張った態度を知らぬ間に武装解除させるほど“幸福な”映画で、かつてロック少年だった頃を確かに思い出させるジャック・ブラックやキッズたちの反乱振りに心から酔いしれ、そして楽しむことが出来た、と。もう一度鑑賞し、別途作品評を書くでしょう。
明けて月曜日の祝日は、『ロング・エンゲージメント』でしたが、こちらの客入りは何故だかイマイチでしたね。もしかすると、すでにネット等にUPされている作品評の影響なのかもしれませんが、調べていないのでそれもわかりません。しかし、実際に観た私の評価を言わせていただければ、ものすごくつまらない唾棄すべき作品ではない、といった感じ。これは戦争映画ではなく、やはり“純愛”映画でしょうから、私が乗れなかったとしても不思議は無いのですが。いかにもジュネ監督だと思われた細かい描写には納得できる部分もありましたが、トータルでは「……」でした。
ところで、特に90年代以降の邦画界では引っ張りだこだった照明技師・佐藤譲氏が去る2/24に逝去されました。所謂ドキュメンタリータッチという貧しい言葉では表現しきれない“繊細な”仕事をしてこられたベテランです。つい先日、『カナリア』を観た際、生前の氏のインタビューを読んでいたところでしたので、このニュースには驚きました。彼のスタイル(というと語弊があるかとも思いますが)は、今後も様々な形で受け継がれていくことと思います。
「boid」に青山真治監督の追悼文がありますので、よろしければご参照ください。
というわけで本日中には『ビフォア・サンセット』のレビューを更新したいと思っております。いや、最悪でも明日の昼までには。。。
2005年03月22日 20:02 | 映画雑記