2004年09月01日

「旅は若さを創る」byフェルディナン

フェルディナンのイラスト先日、会社の同期の前で、『誰も知らない』に出演している末っ子役の清水萌々子を激賞してみたところ、あっさり「あなたロリコン?」と返され、やり場の無い憤りを感じた[M]です。断じてそういう事実はありません。

以前に日記にも書きましたが、“映画の旅”に関するコーナーを作ろうといろいろ構想しています。難しいのは、“映画と旅”と題してはみても、そこに登場するタイトルは3つか4つくらいしかないということです。そうなると、タイトルでそれぞれの文章を区切るのは、いささか心もとない気がしてきます。では場所で分けてみてはどうか? 確かに訪れた都市や街はそれなりに列挙できますが、映画とかかわりのあるエピソードがあらゆる場所で生まれたわけではありませんから、勢い、エピソードの無い街はただ通り過ぎただけという印象にも繋がってしまうだろうと。たとえ本人的には忘れがたい街でも。と、そんなことを考えているうちに時間だけが過ぎていくといった状況です。いやはや。

そもそも私が旅に出ようと思い立ったのは、どんな心境によるものだったのか。何が私をヨーロッパへと駆り立てたのか。それは多分、『気狂いピエロ』においてジャン・ポール・ベルモンドが言った「旅は若さを創る」という台詞に集約できると思います。もちろん、まだ若かった私が、さらなる“若さ”を求めたわけではないのですが。もっと抽象的に、かの台詞に反応したんだと思いますが、今となっては定かではありません。未知の何か、新しい世界、感動、まぁそんなようなものを求めていたのでしょう。当時の私にとって、“若さ”とは、それらと同義語だったのです。

ゴダールが断片の人なら、私の“映画と旅”に関するテクストも、断片の集合体にしてみてもいいかもしれませんね。いずれにせよ、今週より少しずつ書き溜めていきます。
「どうなることやら…」(by マリアンヌ・ルノワール)

2004年09月01日 12:02 | 映画雑記
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Comments

>テクマさま

ご賛同いただき恐縮です。引越しそばを食べながら、YOU演じる母親に“約束事”を教えられるシーンと、最後の一粒になったアポロチョコをほうばるシーンを観ていたときの自分の顔は、多分、誰にもみせられない表情だったと思います。恥ずかしながら。

『誰も知らない』は、映画など年に1本と見ないであろう私の母親に薦めたくなるような、そんな映画でしたね。


Posted by: [M] : 2004年09月05日 11:41

「だれもしらいない」の末っ子のオンナのコ、ぼくもいいと思いましたよ。あんな愛くるしい子役はそうはいない!!(笑)柳楽くんももちろんよかったけど。
それにしても、久し振りにじぶんの中の深い部分を揺さぶられる映画でしたね。感動というのともちょっと違う感じがしますが。Mさんが、再度見直したのもうなづけます。


Posted by: テクマ : 2004年09月05日 00:29
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