2004年09月08日

何故この3人が・・・?

愛神のイメージ今朝見つけたニュースにちょっと驚きました。

王家衛、鞏俐:ベネチア映画祭に出席か?

いや、別に王家衛がヴェネツィアに行くから驚いたわけではなく、コンペティション作品ではありませんが、『愛神(EROS)』という作品が上映されるということに。上の記事を読んでいただければわかりますが、王家衛とスティーヴン・ソダーバーグとミケランジェロ・アントニオーニが共同監督しているのです。この3人がどうにも結びつかないのは私が単に無知だからなのかもしれませんが、いずれにせよちょっと興奮する事件ではあります。
3人の共通点などを考えてみると、これがどうにも・・・女性を魅力的に描けるということと、強いて言えばその“節操の無さ”でしょうか。もちろんいい意味での。そういえば、『愛神(EROS)』の主演はコン・リーですから、やっぱり前者でしょうか。

それぞれの監督は決して嫌いではありません(全てを観ているわけではありませんが)。アントニオーニなどは、かなり好きな作家だったこともあります。この3人の監督作品の中でのフェイバリットを挙げれば、『花様年華』、『イギリスから来た男』、『赤い砂漠』ということになるでしょうか。いや、正直に言えば、ソダーバーグは大して好きではありません。『イギリスから来た男』を挙げたのは、テレンス・スタンプの好演にではなく、あくまでジョー・ダレッサンドロに如何わしい役柄を与えたことに拠ります。

それにしても、アントニオーニはまだ動けるのでしょうか・・・もはや一人で監督することは不可能なのかもしれませんね。そういう意味での共同監督であれば納得ですが、舞台が60年代の香港であることを思えば、原案が彼にあったとは考えにくいです。では何故に? このネタに詳しい方、教えてお星様。

:::追記:::

いやはやお恥ずかしい限りです。共同監督じゃなくて、オムニバスだったんですね。流石に3人で共同監督なんてありえないと少し考えたらわかりそうなもの。『愛のめぐりあい』の印象を引きずっていました。
で、いろいろ調べているうちに見つけたサイトによれば、『EROS』は王家衛とソダーバーグによる、アントニオーニへのオマージュとして制作した作品らしいです。いずれの作品も、“愛とエロチシズム”が主題となっています。まぁ、どちらにせよ興味深い作品ではあります。

アントニオーニ氏には大変失礼をいたしました。まだまだ現役ということですね。

2004年09月08日 12:19 | 映画雑記
TrackBack URL for this entry:
http://www.cinemabourg.com/mt/mt-tb.cgi/57
Trackback
Comments
Post a comment









Remember personal info?