2004年08月12日

Who is "CINEMA"

マルレーヌ・ジョベールここ数日間、「ウイイレ8」にどっぷりはまってしまい、どうにも仕事後のヴィデオ鑑賞にまで手が回らない[M]です。

あいかわらず、『ドリーマーズ』に対する言及も宙刷りのまま、今はイラストのほうを描いているのですが、今回は主要人物が3人とあって、イラストにも一苦労です。私はもともと女性を描くのが好きで、いやむしろ女性しか描かないといっても過言ではないくらいなのですが、その“完璧な”肢体に少なからず目眩を覚えたエヴァ・グリーンは、描いていても興奮してくるくらいです。ちょっと変態っぽい発言ですが、事実です。

ベルトルッチは、ヌーヴベルヴァーグへの、とりわけジャン=リュック・ゴダールに対する無防備ともいえる賛辞を連ねてきましたが、最近読み直している15年以上前の雑誌「GS」のゴダール特集には、『ドリーマーズ』でルイ・ガレルが引用して見せた有名な一節、“ニコラス・レイこそが映画だ”というゴダール流コピーの全文が掲載されていました。ゴダールはこういう言い回しが好きらしく、極端な単純化によって物事を鋭く切り取っていく彼の手さばきは、そのまま映画作品にも受け継がれている気がします。私が最近のベルトルッチに惹かれるのは、嘗てゴダールが熱烈に支持した“小さな映画”を意識的に撮ろうとしているからなのかもしれません。

さて、本日は上手く仕事が終わればシネ・アミューズにて『ある日、突然』を鑑賞する予定。ディエゴ・レルマンという新人監督が撮ったこのモノクロ・ヴィスタサイズの映画には、非常に期待しています。

ちなみに、写真はエヴァ・グリーンの母で女優のマルレーヌ・ジョベールです。ゴダールの『男性・女性』に出演した彼女の娘ですから、ベルトルッチが彼女を選んだのも頷けます。


2004年08月12日 12:05 | 映画雑記
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