2004年08月29日

外出がつい億劫で『殺人の追憶』を観る

殺人の追憶まぁ完全にオヤジギャグですが、ご愛嬌ということで。
今日は結局何もせず、何処にもいかず、よく食べて、それなりに…飲んで、ずうっとPCの前にいました。特に書くことも無い平穏無事な一日でした。

雨も降っていて何となく劇場に行くのも億劫でしたから、久々にヴィデオを借りました。『殺人の追憶』は封切りで見逃していて、ずっと観たかったのです。にもかかわらず、監督のポン・ジュノが『ほえる犬は噛まない』の監督だったと気付くのに結構時間がかかってしまったのですから、私の知識など知れたものです。

観ていて感心したのは、しかるべき部分で監督がカメラをグっと引いている部分です。このような陰惨な犯罪映画において私が最も注目する部分は、銃撃戦のアクション性でも、殺人手口の巧妙さでも、(この映画には最後まで訪れることがありませんが)犯人逮捕の瞬間でもなく、それは殺人の瞬間など何か途方も無いことが起こる瞬間や絶望感漂うシーンと言うことになるでしょうが、そういったシーンをロングショットで見せられてしまうと、もう大方満足してしまいます。『殺人の追憶』には、少なくとも4シーン程そういうロングショットがあって、そのどれもがかなりのロングだったような。これはある程度の勇気と、感性が無ければ出来ないと思うのです。
それと、このシーンはどう観ても黒沢清じゃないかと思って監督のインタビューを読んでみると、少なからぬ影響を受けた監督として彼の名前が挙がっていましたので、あれはやっぱりそうだったんだなぁ、と孤独に納得した次第です。どのシーンかは敢えて書かずにおきます。

最後に、韓国映画の食事のシーンは、どうしてかあまり美味しそうに感じないのですが、それは何故なのでしょう? 食事の好みの問題なのか、食べ方や慣習的なものが私と合わないのかわかりませんが。賛同される方、コメントいただければ幸いです。もちろん、反論も。

2004年08月29日 23:47 | 邦題:さ行
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Title: 殺人の追憶
Excerpt: 殺人の追憶の公式HPはこちら 韓国で実際に起こった未解決の殺人事件をもとに作られた映画ということで、ラストまで観ても事件は解決しないということは初めからわかっていました。 連続殺人事件が次々に起こり、それを解決できない刑事たちの苦悩や苛立ちが伝わっ...
From: Teralinの覚え書き
Date: 2004.09.04
Comments

こちらこそTBありがとうございました。
以前は、ハリウッドのアクションモノばかり見ていましたが、「猟奇的な彼女」以来韓国映画をはじめアジアの映画にはまってしまいました。
「子猫をお願い」是非見たいのです。


Posted by: てらりん : 2004年09月04日 15:33
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