2004年07月08日
鬱は静かに発酵し…
昨晩から今朝にかけての、極私的事情から来る“petit鬱”状態。そんなときに限って5:30に目覚めてしまう自分にほとほと嫌気が差し、今日は一日中映画でも見ていたいなぁ…と現実逃避してしまいたくもなるのですが、会社員である自分にそんな勇気は持ち合わせていないので、鬱を引きずりながら渋谷駅までの徒歩による通勤を決意しました。
うだるような湿気と暑さに苛立ち、普段はほとんどしない歩き煙草への誘惑に勝てそうもなかったので鞄の中をまさぐると、煙草がありません。そこで諦めればいいものなのに、ちょうど目の前に“待ってました!”とばかりに鎮座するコンビニがあるので、“仕方なく”立ち寄って煙草を求めると、恐らく午前中にしか店頭に顔を出さない白髪交じりの、というよりほとんどが白髪にもかかわらず不必要に元気過ぎる店主が、「はい、おつりは200万円!」などと言う時、もしかするとあまりに生気のない私の表情を察し、一瞬でも元気を分けてあげたいという善意が発させた軽いジョークなのかもしれませんが、例えばさまぁ〜ずの三村氏であれば間髪いれず「昔のパン屋かよ!!」とでも突っ込むであろう“超伝統的”なギャグに、ひょっとしたら本当に昔パン屋だったのかもしれないという不安もあって突っ込むことすら躊躇われた私は、ひたすら呆気にとられるほかなく、欝は加速度的に増していったと…
そんな中でも少しだけ映画について触れてみれば、またぞろ性懲りもない朝の惰性的習慣である「やじうまプラス」を観ていたとき、そこには久方ぶりにかつて“たのきんトリオ”の「た」だった人が出ていたのですが、ああ、そういえば彼は1982年に映画『ウィーン物語 ジェミニ・YとS』に主演していたなぁ、と若干ノスタルジーに浸ったりしたことくらいでしょうか。当時、子供心に早くも“映画への嫉妬”を覚えたのですが、それはヒロインであるヒロコ・グレースに淡い恋心を抱いたことに起因しますが、まぁそんな話はさておくとして、テレヴィに映っていた「た」の人ももう43歳、芸能生活25周年を記念した握手会が催されたようです。私は芸能リポーターという職業が嫌いなのですが、それは何より彼らが演じる諸々の役柄が、いつも決まって陰惨に見えるからです。言うまでも無く、「た」の人の周りにも彼らはいました。そしてあろうことか、すでに大して価値もないであろう「た」の人による“足上げ”を、半ば嘲笑的に要請していて、その光景を見るにつけ、あまりのグロテスクさにやはり“鬱”に襲われてしまった、といった感じです。まさに「It's BAD」ですね…
今日は早めに寝てしまおうと思っています。
2004年07月08日 11:18 | 悲喜劇的日常