2007年07月27日
果たして、第2の世界に私の居場所はあるのだろうか
上司命令で、急遽「セカンドライフ」を研究することになり、早速昨日あたりから始めてみました。
実はプライベートでも始めようかと思っていたところだったので、渡りに船。喜び勇んで始めてはみたものの、日本語版はまだ安定していないのか、会社のPCが非力なのか、動作が重かったり、唐突にフリーズしたりと、一筋縄ではいきません。
実はワタクシ、以前も上司命令でオンラインゲームを研究することになり、「ファイナルファンタジーXI」に挑戦したのですが、この手のゲームにまったく慣れていなかった私には敷居が高く、それでもとりあえず、最初に出会った人に話しかけてみたところ、華麗に無視されたり、「うるさい」とか言われたりですっかりやる気ゼロになり、それでもなお、戦闘だけは頑張ってみようと、弱いながらも奮闘していると、横から入ってきた他人のプレイヤーにあっさりと手柄を横取りされたりして、その時点で、もう二度とオンラインゲームなどやるものかと決意したのです。
さて、では何故「セカンドライフ」をやってみたくなったかというと、単にそれがゲームではないからということに加え、“非現実的な現実”を今度こそ実感できるに違いないと思ったからです。また、「mixi」に代表されるソーシャルメディアの恩恵を被った、ということも大きかったと思います。
まずは登録、ログインしてみると、突如見たことのない世界(当たり前ですが)がディスプレイに広がります。とりあえず、基本操作を学ぶためのオリエンテーションエリアで、いろいろと操作を試します。と、書くと簡単ですが、キーボードでの操作は慣れるまでちょっとだけ時間が必要でした。画面上の私は、終始あたふたしている状態だったでしょう。そうこうしているうちに、すぐ傍に紫色の髪をなびかせた外国人(名前を見てそう理解しました)が表れ、「ハイ!」(もちろん英語)と話しかけてきました。「いきなりかよ!」と画面に突っ込みを入れつつも、どう返していいか、というか、どう入力すればいいのかすらわからなかったので、やはりあたふたしていると、「そんなに不安がらないで。またね。」(やはり英語)といって、スーッと飛んでいってしまったのです(セカンドライフでは自由に空を飛ぶことが出来ます)。その瞬間、この新しいコミュニケーションツールの醍醐味というか可能性というか、そんなものを実感した次第です。
さて、今日はオリエンテーションも終わり、操作にも慣れてきたので、現実世界の地元・渋谷に行ってみることに。そこはまだまだ現実の渋谷の足元にも及びませんが、BOOK-OFFが出店していたり、大きな建物が何軒もあったり、そしてもちろん日本人が多い。
目の前にバーっぽい空間があったので、まだ金もないのにそこに入り、カウンターに座って様子をみていると、ある日本人と思しき男性が、カウンターの対面に座ってきたのです。隣ではなく、対面に。つまり、私は間違えて、いかにもその店の店員であるかのように、店側のほうに座っていたのです。この状況は不味い、彼がもし話しかけてきたら…と思っていた矢先、「こんにちは」という文字列がディスプレイ左下に現れ、かなり怯んだわけですが、ここはコミュニケーションだ!と、私もいささか緊張しながら、すかさず「こんにちは。私、初陣者でして」と思い切りミスタイプしつつ返したのですが、彼もまったくの初心者で私が最初の会話の相手だったらしく、やはり私を店員と勘違いされたようですが、それでも意気投合、といいうと言い過ぎですが、普通に世間話したりして。お互い「また会いましょう」などといいつつ別れた時、さらにこのヴァーチャルワールドの可能性を実感しました。なるほど、こういう面白さか…、と。
この週末にでも、プライヴェートでアカウントをとり、自宅でも始めてみるつもりです。すでにやっている方やこれから始めるつもりの方がいましたら、是非ともご連絡を。
2007年07月27日 19:36 | 悲喜劇的日常