2005年04月11日

回避的な桜

代々木公園の桜昨日の風と本日の雨により、東京の桜も大分散ってしまったでしょう。今年はそうなってしまう前に花見が出来たので、私としてはかなり満足していますが。

先日告白したように、昨年のこの時期は骨折による肉体的・精神的疲労でとても花見どころではなかったのですが、今年はどうしても花見をしたいと思っておりました。だからと言って私は毎年花見を欠かさない程、四季の移り変わりを愛でる感性も意欲も実はありません。では、何故急遽花見を思い立ったのかと言えば、『サイドウェイ』を観てしまったからに他なりません。4人がワインを飲みながら談笑するあのピクニックシーンがどうにも頭から離れず、時期的なタイミングもあってそれを実践してみたと、まぁこういうわけです。

前日の金曜夜にng氏と代々木公園で待ち合わせ場所を取っておいたのですが、これが思った以上に大正解で、そのポジショニング全く持って完璧。当日の天気も上々で、我々男性3人は、女性陣よりもはるかにテンションが高く、いきおい、酒のペースもかなり速かったように思います。まぁ実際の代々木公園は、どこを見渡しても人・人・人で、『サイドウェイ』のあの光景には及ぶべくもありませんでしたが、それでも普段、休日といえば朝から劇場に行ってしまうような私にとって、ことのほか新鮮な体験であったのは間違いなく、また来年も是非実現させたいと思っているほどです。

さて、土曜日はそういうわけで映画を観られず、先週は昨日鑑賞した『アビエイター』一本だけでした。渋谷TOEI2という劇場での鑑賞でしたが、何を間違えたのか、最初に駆けつけたのは渋谷東急で、比較的余裕をもって家を出たにもかかわらず、最終的には小走りで引き返したり。渋谷TOEI2は比較的大きな劇場ですので、50人強といった客入りも相対的に見れば、決して“入っている”とは言えない感じでした。
3時間弱の上映時間に関してはとりわけ退屈することなく鑑賞出来ました。仮にもう2つ程エピソードが追加され、4時間になっていたとしても、例えばRKO買収やハワード・ホークスとのいさかい等、こちらの興味をくすぐる内容であれば充分耐えられたとは思います。『アビエイター』は、その名のごとく、“飛行機狂”としてのハワード・ヒューズという側面に光があてられていたので、映画制作に関する描写がそれほどありませんでしたね。後半の多くは、彼の強迫神経症と潔癖症の症状が執拗に描かれていましたが、今回のレオナルド・ディカプリオはこれまで以上に相当力が入っていて、狂気の体現者としての彼の演出は流石といった感じ。そのメイクも含め、特に文句のつけようがありません。時間はかかるかもしれませんが、別途作品豹を書くことになろうかと。

週末に書き上げられなかった文章は、今週断続的に更新していく予定です。

2005年04月11日 12:59 | 悲喜劇的日常
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Comments

>naワード殿

どうも。
いやぁ本当にナイスタイミングでした。今日など寒くて大変なことになっていますからね。
貴兄があれにそれほどはまったとは。
私としては、幼少時代に観た「ピンポンパン」のお姉さんに対するちょっとしたオマージュなんですけどね。今後も要所要所で使っていこうかナァ…まぁ貴兄以外にはとても通じないでしょうが。


Posted by: [M] : 2005年04月12日 22:39

otu
今週末だったら完全にアウトだったね。早めてよかったよね。
それにしても衝撃的だった『またみてね〜!』発言は私の心に長く刻まれそうです。未だに思い出し笑い・・。ホント勘弁してくださいよ、先輩。腹がよじれましたよ。


Posted by: ng : 2005年04月12日 22:33
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