2009年09月15日

アマルフィの夕日を求めて

アマルフィイ・デラセーラ

約3ヶ月ぶりの更新になります。
当ブログが現在おかれている状況は、このページの最上部に存在する“異物”とでもいうべきバナー広告を見ていただければ、瞬時にご理解いただけるはず。つまり私は、このブログをほとんど放置していたに等しく、だからこそ、私が毎年いくばくかの代金を支払うことによって制御していたあの“異物”が、もっとも目立つ位置に我がもの顔で表示されているのです。

まぁしかし、その状態を知ってなお放っておいた私に全ての責任はあり、ドメインが残っているだけましじゃね?くらいのアティテュードでもって省みることすらなかったのですから、何をかいわんやといったところ。いっちょまえに年数を経てきたこのブログも、日々量産されていくブログの中に埋もれ、まさに風前の灯火といった感ありありです。

ただ私は、3ヶ月ぶりの更新でそのようなマイナス思考をさらけ出したいわけでは決してなく、気分はむしろ上々といったところなのですが、今となっては毎年その訪れを心待ちにしている夏が終わりを告げたにもかかわらずテンションがバーンしているのも、先日、あの癒しの聖地・七里ヶ浜に行ってきたからです。

頻発されていたCMや劇場予告編を観ても何ら食指が動かなかった日本映画『アマルフィ 女神の報酬』と幸か不幸か同じ名前を持つイタリアン「アマルフィイ・デラセーラ」の素晴らしさは、当ブログでもたびたび書いてきたものの、例えば“傑作は何度観ても傑作だ”という、いささか根拠に乏しい曖昧な断言を今だけは引き合いに出したくなるほど、やはり何度訪れても同じように感動的であり、至福の時が約束された場所であると断言できます。

近頃、近年稀にみるほどストレスフルな毎日を送っている私ですが、『グランブルー』における「カポ・タオルミーナ」を髣髴とさせる「アマルフィイ・デラセーラ」のテラスから見える海の輝きや、悠々と風に乗る鳶や、左右にまっすぐ伸びていく地平線を眺めていると、日頃のストレスがすうっと消えていくような感覚があり、その意味で、“癒しの場所”というのは決してフィクショナルな言葉ではないのです。

そういえばこのところ、何度も何度も飽きずに観ている映画があるのですが、それがたまたま『サイドウェイ』であるというのも偶然ではありません。私のアウトドア志向、というか外飲み志向は、他でもない、この映画によってもたらされたものなのですから。
いよいよアラフォーに突入した私が、主演している2人の中年の年齢に近づいてリアリティが増したからなのかどうかは定かではありませんが、癒しを求めていた私が、本作におけるいくつかのシーンを求めたのも必然だと言えるでしょう。同じアレクサンダー・ペインでも、『アバウト・シュミット』ではこうはいきません。

まぁそんなこんなで、「アマルフィイ・デラセーラ」では白ワインを2本程、加えて、この夏ついに飲めなかった(本来であれば、朋友・n氏のイタリア旅行土産を、真夏のビーチで飲むはずでした)リモンチェッロでフィニッシュ。過ぎ去った夏を惜しむには、実に悪くない一日でした。

今年は例年以上に夏を満喫したものの、当ブログをまったく更新していなかったこともあり、この夏の悲喜劇を書き残しておけませんでしたが、まぁ特筆すべき出来事もなかったように思うのでよしとしましょう。

さて、この記事がリハビリの第一歩となるかどうか…

2009年09月15日 19:22 | 映画雑記
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